宮古島市

こどもまんなか市民会議

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第2回市民会議レポート

みやこちゃん

子どもの権利って、法律や難しい言葉を覚えることなのかな?

博士

実は、友達と遊ぶことや安心して話せること、誰かに大切にされることみたいな、毎日の「当たり前」とつながっているんだよ。

みやこちゃん

じゃあ、自分がうれしいと感じることも、権利を考えるきっかけになるんだね。

博士

そう。第2回の市民会議では、大人も子どもも一緒に、身近な気持ちや願いから子どもの権利を考えたよ。

会の概要

日時 2026年8月9日(日)10:00〜12:00

講師 林 大介さん(東洋大学 准教授/こどもまんなか専門家会議 委員)

テーマ 子どもの権利とは何か/子どもの意見の尊重とは何か

第2回は、子どもの権利をもう一歩深く知る回。台風の影響で林さんはオンラインでの参加となりましたが、会場とのやり取りを交えながら講話とワークが進みました。

  • 4コマ漫画を使ったアイスブレイク
  • 第1回の振り返りとチェックイン
  • 林さんによる講話と3つのワーク
  • グループでの感想共有とチェックアウト
第2回市民会議でオンライン講話を聞く参加者たち

安心して話せる場から

会のはじめには、前回と同じ3つの約束を確認しました。

  • 思ったことは、とりあえず言ってみる。うまく言えない時はパスでも大丈夫
  • ほかの人の意見を否定しない
  • みんなの時間を尊重する

続いて行ったのは、バラバラに配られた4コマ漫画から同じ物語の仲間を探すゲーム。体を動かし、声を掛け合いながら、少しずつ会場の緊張がほぐれていきました。

前回の振り返りでは、「命を守られ成長できること」「子どもにとって最も良いこと」「意見が聞かれ尊重されること」「差別のないこと」の4つを確認。学校のルールや進路、スマートフォンの使い方など、身近な場面に権利が関わっていることを思い出しました。

会場でグループに分かれて話し合う参加者たち

権利は、特別なものではなく「当たり前」のこと

林さんの講話は、「うれしい時、心が温かくなる時はどんな時?」という問いから始まりました。

「友達と話している時」「好きな音楽を聴いている時」「頑張ったことが成功した時」「名前を呼ばれ、きちんと話を聞いてもらえた時」。グループでは、子どもからも大人からも、たくさんの場面が挙がりました。

林さんから伝えられたのは、権利とは一部の人だけが持つ特別なものでも、わがままを通すためのものでもないということ。18歳未満の子どもも一人の市民であり、誰もが一人前の存在として生きている。その毎日の暮らしを支えるものが権利です。

子どもの権利の4つのまとまり

  • 生きる権利 命が守られ、必要な医療や食事を得られること
  • 育つ権利 学び、遊び、自分らしく成長できること
  • 守られる権利 暴力や差別、搾取などから守られること
  • 参加する権利 自分に関わることについて思いや考えを表し、尊重されること

子どもの権利条約は1989年に国連で採択され、日本は1994年に批准しました。日本で「こども基本法」が施行されたのは2023年。権利を知るだけでなく、日々の場面でどう実現していくかが、私たち一人ひとりに問われています。

写真の子の願いを想像する

次のワークでは、ある子どもの写真を見て、年齢や暮らしを想像したあと、その子が何を願っているのかを考えました。

「学校に行きたい」「友達と遊びたい」「お腹いっぱい食べたい」「怖い思いをしたくない」「愛情を注いでほしい」「差別されたくない」「戦争のない場所で暮らしたい」。出された願いは、そのまま生きる権利、育つ権利、守られる権利、参加する権利へとつながっていました。

資料を囲み、写真の子どもの願いについて話し合う子どもたち

けれど、写真だけを見て想像したことが、本当にその子の願いかどうかは分かりません。大切なのは、大人が決めつけるのではなく、本人に聞くこと。ここから、子どもの権利条約第12条にある「意見を聞かれる権利」の話へと進みました。

「意見」は、言葉だけではない

子どもの権利条約で「意見」と訳されている英語は、理路整然とした主張を表す「opinion」ではなく、思いや見方を含む「views」です。

泣く、笑う、黙る、体を動かす、絵を描く。まだ言葉を話せない赤ちゃんも、話すことが得意ではない人も、それぞれの方法で気持ちや考えを表しています。それらを受け止めることも、「意見を聞く」ことの一部です。

マイクを持ち、自分の考えを伝える参加者

参加者の振り返りから

  • 安心して意見を言える環境が、とても大切だと感じた
  • 話す人だけでなく、聞く側の姿勢や場づくりも重要
  • 子どもは分からないのではなく、経験や言葉の引き出しがまだ少ないだけ。きちんと説明すれば理解できる
  • 話すのが苦手な人には、文章や絵など別の表現方法があってもいい

「意見を言う権利」と同時に、「意見を聞かれる機会」が保障されること。子どもにだけ「きちんと言いなさい」と求めるのではなく、大人の側が安心して表現できる環境をつくることの大切さを学びました。

今日、大切にしたいこと

  • 子どもの権利は、毎日の暮らしにある「当たり前」のこと
  • 子どもの願いは、大人が想像だけで決めず、本人に聞くこと
  • 言葉だけでなく、表情や態度も含めて子どもの声を受け止めること
  • 安心して伝えられる場と、丁寧に聞く姿勢を大人がつくること

みやこちゃん

意見って、上手に話せることだけじゃないんだね。

博士

うん。言葉にならない気持ちにも耳を傾けて、安心して伝えられる場をつくることが大切なんだ。

みやこちゃん

次は、宮古島で子どもの権利をどう形にしていくか考えてみたい!

市民会議は、約8か月・全15回を予定しています。これからも、子どもと大人が一緒に考える活動の様子をお届けします。


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